小説家・藤野恵美さんの御講演から……

先日、小説家、藤野恵美さんの御講演を伺う機会に恵まれました。

 

大学時代に学んだ教養が、創作活動に役立っていることや、毎週一作、課題を書いていたいたこと。

でも、師であるSF作家、眉村卓先生は病妻に読んでもらうために、毎日一作ずつショート・ショートを執筆されていて、さすがはプロは違うと思ったことなどを話されていました。

 

講演後の、

「プロットはどのように考えられるのですか」

という質問には、

「プロットは作りません」

 

小説やシナリオの書き方として、

〈プロットを作る〉

ということが当たり前のように言われますが、自分なりの方法が確立されていれば、そうしたことにこだわる必要はないということかと思いました。

 

「書くときに大事なことは何ですか」

という質問には、

「伝えたいことを明確にすること」

と、お答えになっていました。

 

それには、

「何であれ、大事なことは同じなんだな……」

と、感じました。

 

昔、どなたでしたかすっかり忘れてしまいましたが、

「才能とは続けられることだ」

という主旨の作家のお話を読んだことがありました。

藤野さんのお話を聴いてそんなことも思い出しながら、

「才能とは、吸収する力なんだ」

とも、改めて思いました。

 

「こうしたことが、もっと早くわかっていたら、アタシも今頃は……」

てなことを、誰かのお話を伺う度に思いますが、問題は、わかったときから、実践するのかどうかというところでして……

 

(ようわかってるやないか……)