夢を口にする人が本気で取り組もうとしているかどうかというとは、その言動でわかります。
たとえば、地方に住んでいて、東京に出て役者として活躍したいという夢を持っている人なら、上京に必要な費用や当面の生活費を貯めてさっさと東京に行くでしょう。
「いや、まだ、資金が足りないから……」
「反対する人がいるから……」
なんて言い訳を、本気だったら口にしません。
たとえば、日本ではできないことをアメリカでやりたいという夢を持っているなら、コネクションがなくても、関係先に手紙を送るなりメールを使うなりして、これもさっさとアメリカに旅立ってしまいます。
「もっと英語を勉強してから……」
「向こうの様子をもっと調べてから……」
なんてことを口実にして、いつまでも日本にいることはありません。
でも、やっぱり迷っている人は少なくないかと思います。
失敗したらどうしようとか、自分に自信がないとか……
そんな人には、日産自動車のキャッチコピー、
『やっちゃえ日産』
が応用できるのではないかと思います。
『やっちゃえ役者!』
『行っちゃえアメリカ!』
というように口にすることで、四の五の考えず、迷いを振り払って実行に移せるのではないかと思います。
てなことを例の友人に話しましたところ、例によって、
「キミの場合、『やっちゃえ』『行っちゃえ』ではなく、いつも最後は、『やってしまいました…… なんちゃってオジサン』だからなあ……」