切り返す二つの会話術

たとえば、ロシアのプーチン大統領は、

「あなたは人を殺したことがありますか?」

という質問に、

「それは、素手でという意味かね?」

 

たとえば、櫻井よし子さんは、ある政治討論番組で、

靖国参拝にアジア各国が激しく反発している」

という一般の方の発言に、

「あなたのおっしゃるアジア各国って、どこの国のことかしら」

 

このやりとりから、

『細部を問い返す』

という方法が見えてきます。

 

たとえば、リンカーン大統領は、ある外交官に、

「大統領、あなたは自分で自分の靴を磨くんですか?」

と言われて、

「そうだよ。君は誰の靴を磨くんだね」

 

たとえば、落語では、

「今、お前のオカンが来て、そこで泣いてたぞ」

と言われて、

「わいも一人前の男になった」

と返します。それで、

「どういうことや」

と問われると、

「女、泣かすようになったら、男も一人前や」

 

つまり、『ボケる』ということですが、コミュニケーションの方法、切り返す会話術として表現するなら、

『相手の意図から外れた答を返す』

というところになるかと思います。

 

アタシも、

「女、泣かすようになったオレも一人前の男になった」

と言うことがありますが、そこで、

「子供、泣かして偉そうに言うな!」

と怒られます。