曲がり角の向こうは曲がってみないとわからない

8月13日(土)午前11時から『素人落語まつりin池田』(入場無料)が、池田市民文化会館小ホールで開催されます。(午後5時終演予定!)

アタクシも、三題噺で高座に上がります。(予定では3時半頃……)

この落語会を毎年プロデュースしている〈落語工房ちりとてちんの会〉の中心メンバーの一人が、伝楽亭の田舎家かかし師でして、そのかかし師から、当日の演目表にそれぞれのプロフィールを載せるということで、誕生日や職業などの個人情報の他に、好きな言葉を聞かれました。

『一攫千金』『一発逆転』『酒池肉林』なんてところにしようかと思いながら、つい、

『曲がり角の向こうは曲がってみないとわからない』

と答えてしまいました。

 

特に著名人の名言というわけでもなく、古くからある格言でもありませんが、人生の岐路に立ったときに、誰かに背中を押してもらいたいけれど、周囲にそんな人がいないという方が、どういうわけかアタシのところにいらっしゃいましたときに、この言葉をお示しいたしております。

ですから、たいがいは背中を押して差し上げるように、申し上げるわけですが、誰もアタシが無責任に発言しているなんて思われていないようです……

 

先日も、ある方とお話しながら歩いておりまして、見通しのよくない曲がり角にさしかかりましたので、つい、

「曲がり角の向こうは曲がってみないとわかりません」

と、申し上げましたところ、その方はスマートフォンを取り出して、

「位置情報で確認できますから、事前にわかりますよ」

てなことを平然とおっしゃっいまして、もうアタシと話をするのに飽きたのか、そのスマートフォンでゲームをお始めになりました。

アタシも平然を装いながら、

『自分がゲームに遊ばれるより、自分でゲームを作って遊ばせる方が圧倒的に面白い』

なんてことを言ってやりましたところ、

「作ったこともないのに、よくそんなことが言えますなあ……」

こっちも黙っていません。

「ほな、三題噺は聴くより即興で作る方が面白い」

と言ってやりましたところ、彼は笑顔で、

「伝楽亭での三題噺の会、8月7日でしたよね。楽しみにしていますよ」

 

もう今週の日曜日に迫っていることに、今さらながら気づかされ、

「そうだ、お稽古しなくっちゃ」

と思いましたが、しばらくブログでのお稽古もしておりませんでしたので、どうやっていいのかも忘れてしまっております。

「ええい、曲がり角の向こうは曲がってみないとわからない!」

と、自分に無責任に言い聞かせている、今日この頃でございます。