オリンピック任侠伝・メーキング

最初に思い浮かびましたのが、最近、仕入れておリました、〈熱中症〉の「ね、チュー しよう」でした。

元ネタは、居酒屋で、「熱中症をゆっくり言って」という言葉遊びでしたから、居酒屋で男が女性を口説くシーンを考えました。

次に、この男は、どんな男かと考えたときに、〈オリンピック〉の代表候補選手だったけれど、結局オリンピックには出られなかった過去を持つ男で、今は任侠道に生きているという設定にしました。

健サンの映画(正確には昭和残侠伝だそうです)ではなく、お亡くなりになった先代の桂春蝶師匠の十八番・昭和〈任侠伝〉を見て、兄貴についてきたことにして、オリンピックに未練のある弟分の心境を察した兄貴分の温情を、弟分が口説いていた女の彼氏の登場によって表す形にして、ストーリーは出来上がりましたが、さて、オリンピックでも何の競技にしようか、という点と、オチをどうしようか、というところを考えたときに、柔道の無差別級を思いつきました。

 

シンキングタイムで『抜け雀』を演じられた梅丹亭小なんさんは、「(五輪)ご臨終」を披露し、隣乃玄関さんは「中国人・任 侠伝君」を登場させ、田舎家かかし師は「(参加)酸化することに意義がある」とやってくれていました。

八景さんは、

「三番目に落語が好き」

と高座でおっしゃっていました……

 

次の伝楽亭プレゼンツ《三題噺の会》は、11月13日(日)です。