雑談力養成落語・謎掛け修行

雑談のうまい人は、話を展開したりオチをつけたりするテクニックを持っています。

 

たとえば、

「オリンピックの女子の卓球、惜しかったな」 

「でも、日本チームを敗ったドイツのチームの中の二人は、あれ、中国人じゃないの? それって、卑怯だと思う」

「でも、日本でも以前に日本人と結婚して日本国籍を取得した中国人が代表になっていたし、お笑い芸人の猫ひろしが、カンボジア国籍をとって、マラソンでオリンピックに出ているじゃないか」

てな感じで、共通点を探して話を進める方法については、似たような例を挙げてこのブログでも触れたかと思います。

 

世間に出回っている話術の指南書などにときときどき載っているのが、謎掛けです。

これも共通点を提示する方法の一つですが、まったく関係のないような二つを提示するので、意外性があって聞き手にインパクトを与えます。

 

オリンピックとかけて、

「仕事がうまくいっているときと解く」

その心は、

「成果(聖火)が上がっています」

 

これを小噺にすると、

「オリンピックばかり見てたら、仕事がはかどらんぞ」

「でも、成果(聖火)は上がっています」

 

これが、三題噺になります。

 

目についた何かを題材に、謎掛けの練習をしていると、こんな発想ができるようになって、雑談を面白くすることができるようになります。

 

もちろん、女性の注目を集めることもできますが、飽きられると、

「ああ、面白かった、じゃあねえ〜」

バイバイされて、

「これまでのアタシの努力は何だったの……」

と、徒労感に襲われます。

 

傘とかけまして、

「女性と口説くときと解きます」

その心は、

「降(振)られたときに、必要です」

 

雑談をしているときに、急に雨が降ってきた時などにこれを応用いたします。

「雨に降られることはほとんどありませんが、女性にはよく振られます」

 

雑談力を養成するために普段からこんなことばかりを考えておりますと、ネタの引き出しも増えてきますが、逆に閉会となるオリンピックのようになってしまいます。

 

やがて聖火(成果)もなくなるでしょう。