手のアイデア

『暮らしの手帳』の編集長、松浦弥太郎さんの『考え方のコツ』(朝日文庫)を拝読しました。

その御著書の思考術の章に、「手を使って書けばいい。」とありました。

とみかく手を使って思考の欠片を書いてみる。

これが、松浦さんのアイデアを得る方法だそうです。

 

NHKの朝の連続ドラマ『とと姉ちゃん』に登場する、『暮しの手帖』の初代編集長をモデルとした、唐沢さん演じる花山編集長は、知恵の輪を使ってアイデアを得ようとしていました。

周囲からは遊んでいるようにしか見えないようですが、同じく、手を使って考えていたようです。

 

陶芸の魅力は、手で土をこねる感触と、その手から生み出される造形にあります。

まさに、手がアイデアを形にしている、と言えるのではないかと思います。

 

あの手この手に新たな手法、阿漕な手口、手段手がかり手練手管にやり手婆と、アイデアを駆使する方法には、すべて〝手〟が使われています。

それも、婆にまで使われているわけですから、年齢は関係ありません。

つまり、誰でもアイデアを得たいときには、手を使えばいいということです。

だからこうしてブログを書くときにも手を使ってインターネットからネタを探しておりましたところ、

「書くネタは、〝足〟を使って探せ!」

と、例の友人に言われてしまいました……