笑顔の言葉

李義府という人は、表面は穏やかでいつも微笑みを浮かべていましたが、内心は妬み深く、自分に逆らう相手のことは悪く言って傷つける人でした。

その故事から、

《腹黒い人のたとえ。うわべはやさしいが、内心は危険なこと。》

を意味する、

『笑中に刀あり』

という言葉が生まれたそうです。

同意の言葉に、

『笑裏の刀』

類義語に、

『笑面の虎』『口に蜜あり腹に剣あり』

などがあるようです。〈中国故事成語辞典(角川書店)〉

 

アタクシ、虎ではありませんが、笑顔を見せます。

ギャグが受けたとき〜、はははー。

すべったとき〜、どよよ〜ん…… てなもんですが、誰かが面白いことをおっしゃったときにも、やはり積極的に笑います。

笑顔を見せて、取り入ろうという魂胆を持っていますから……

 

世の中には、悲しみを隠す笑顔もあります。

喜劇などでは、泣き笑いが売りにもなります。

 

「人を笑顔にしたい」

とおっしゃる方をときどきお見かけいたしますが、笑顔を見ると、きっと安心するからでしょう。

 

「笑って許してくれたあなたを私は信じていいいのでしょうか? 思って返す笑顔は淋しい……」

なんて、安物のドラマにありそうな台詞で終わっても、笑って許してくださいね。