今、一番、熱い女性は『カープ女子』でしょう。
たぶん、『肉食系女子』から広まったのではないかと推察しておりますが、数年前から、この〈◯◯女子〉が幅を利かせるようになりました。
『カメラ女子』とか『相撲女子』とか、本来は男性の趣味と思われていた領域に、かつては肩身の狭い思いをしてそれを愛好していた女性が、堂々と参加を表明するようになった、世の流れを表しているように感じます。
と、思っておりましたが、【江戸小噺集1】(宮尾しげを氏編・注 平凡社 東洋文庫)の注釈欄に、忘年会に呼ばれた踊り子を『営業女子』と記されていました。
奥付を見ますと、昭和46年8月25日第1刷発行とありましたから、〈◯◯女子〉は少なくともそのころから存在はしていたようです。
さすがに、『山ガール』『釣りガール』『古墳ガール』といった、ガール系の言葉は、最近の言葉かと思いますが、『歴女』『リケ女』『コケ女』といった、女系は、もしかしたら存在したのかもしれません。
いずれにしろ、男でないとできない、いけない、とされてきた領分が、実はそうではなかった、ということを証明する言葉だと思います。
面白いのは『婦女子』をもじって『腐女子』なる言葉があるところですが、これも、もともと性根の腐った輩は男と相場が決まっていたことを証するかと思いますが、これで腐った男が逆に浮き彫りにされてしまうと、アタシが困ります……