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第3回「キミに贈る本大賞」

第3回「キミに贈る本大賞」が実施されています。

読売新聞社の主催で、中学高校の先生方へのアンケートによって、中高生に読んでもらいたい本を選ぼうという催しです。

第1回は、高校の教科書の定番、夏目漱石先生の『こころ』が第1位を獲得し、第2位が百田尚樹氏の『永遠の0』、第3位が司馬遼太郎先生の『龍馬がゆく』だったそうです。

第2回は、〈泣ける本〉をテーマに、ダニエル・キイス氏の『アルジャーノンに花束を』が第1位に、三浦綾子先生の『塩狩峠』が第2位に、第3位は東野圭吾氏の『手紙』が選ばれたそうです。

第3回の今年のテーマは〈元気をくれる本〉ということで、さて、何が選ばれるか楽しみではありますが、どうせなら中高生にも同じアンケートを実施してはどうかとも思います。

いわゆるライトノベル携帯小説といった類いの小説が顔を出してくるのではないかと思いますが、中高生に読んでもらって元気になってもらおうというのが目的ならば、同年代の中高生が読んで元気が出た、という本のほうが、その主旨に合っているようにも思いますが、はたしていかがでしょうか……

 

ちなみに、アタクシなら、臆病者が奇抜なアイデアで強者を倒すという、山本周五郎先生の『ひとごろし』を選びたいところですが、たぶん、どなたからも見向きもされない小説だろうと思います。

他には、同じ司馬遼太郎先生の作品でも『人斬り以蔵』だとか、筒井康隆先生の『東海道戦争』だとか、松本清張先生の『黒い画集』だとか、阿刀田高先生の『ナポレオン狂』だとか、横溝正史先生の『八つ墓村』だとか、およそ教育関係者が中高生に薦めてはいけないようなものばかりを思い浮かべてしまいます。

 

でなければ、先日もご紹介いやたしました遠藤周作先生の『私の愛した小説』なんてのがいいのではないかと思っておりますが、これを例の友人に話しましたところ、

「そういった本で元気が出るのは、キミだけや」

「そうでしょ。『キミに贈る本大賞』なんだから……」

「いや、だからぁ、キミが贈る本はキミに贈れないっちゅうことや!」