詩でも俳句でも小説でも、アタシは誰かを師事したこともなく、独学我流で書き散らしておりますが、お一人、どこでどう間違えたのか、アタクシに自作の詩を見てくれという、奇特な方がいらっしゃいます。
先日も、ある詩の賞に応募するので、これまでに書いた詩のどれがいいのか、あるいは選ぶ基準のようなものを示してほしいと言われました。
でも、そんなアタシのアドバイスで賞を取れれば問題ありませんが、そんな可能性は、まずありません。
「あんたのアドバイスのせいで受賞できなかった……」
とおっしゃるような方ではありませんが、そうそう無責任なことは言えませんから、
「ご自分のチャレンジ精神に従ってください」
とだけ、答えておきました。
何かに挑戦しようという姿勢は、失敗した時の挫折感や恥ずかしさもひっくるめて受け止めるということも含みます。
それを恐れて二の足を踏むようであれば、その程度の挑戦でしかない、ということになります。
なんてことを申し上げますと、かっこよく聞こえますが、恥も外聞もなく出版社に売り込んだ原稿は、今年もどこからも出版されることなく、今日も今日とて《三題噺の会》に出演いたします。
お馴染みの伝楽亭にて午後2時開演でございます。
(やっぱり宣伝か!)