今月23日に開催されます『能登川寄席』のチラシを御覧になったお客様からいただきましたのが《能登川》で、最初にアタクシの頭に浮かびましたのが、力士のしこ名でした。
昨今、出身地名をしこ名にする力士は少なくなってきましたが、『能登川寄席』の他、別の地域でも使えそうです。
落語にも『景清』『大安売り』といった相撲ネタはありますが、相撲の勝負を題材にするとなりますと、《柿》と《紅葉狩り》が出しにくくなるように感じ、また、ドラマ性を持たせるなら、十両に上がった力士が郷里に帰る、帰るならの同窓会かと思って、同級生だった女性といい感じになる、ラブロマンスなんてのもいいかな…… と考えました。
しかし、同窓会に出た能登川には悩みがあり、それを女性が励ます。
励ますときに、ダじゃやれで《柿》と《紅葉狩り》を組み入れてました。
「《柿》は渋いだけではないのよ」
近くの公園に《紅葉狩り》に行って、
「イチョウ(胃腸)を大事にしてね」
そうすると、その女性がどういう人物かというところも見えてきます。
とは言え、一番の失敗は、ラブロマンスに仕立てたがために、オチらしいオチにできなかったところです。
最初は、
「胃腸を大事にしてね」
とするつもりでしたが、どうも気に入りませんでしたので、出番の間際になって金星を思いついてしまったがために、中途半端なオチになってしまいました。
このままだと、アタシの三題噺だけ、落語でなくなるような予感が……
(ちゃんとした落語をやらんヤツが、今更、何を言うてけつかる!)
ちなみに、《柿》の
「売れる(熟れる)」
は、かかし師作の三題噺から、ブログに掲載するに当たって拝借いたしました。
悪しからず……