日本の理想の教育を実現するかもしれない神田陽子師の野望

昨夜、人気女流講談師、神田陽子師と旭堂南鱗師、並びに南鱗師の御弟子さん、鱗林師のよる、講談赤穂義士伝大会が、伝楽亭で開催されました。

 

神田陽子師、旭堂南鱗師、鱗林師の講談につきまして、今更アタクシごときが云々するまでもありませんが、やはり面白いのは打ち上げでございます。

 

『義士伝』や、あるいは『難波戦記』に関わる歴史的な事実や考察は、もちろん、勉強になりましたが、神田陽子師の二つの野望が、より明確になりつつあるようです。

 

その一つは、小学校から高校までの教育現場に、講談落語を必修科目として取り入れられるようにすることです。

柔道とダンスが体育の必修科目になったのだから、講談と落語も必修科目にすることができるということです。

文部省が公表した『次期学習要領』では、国語の表現力の強化も掲げられておりますから、〈書く〉だけでなく、〈話す〉といった観点からも、講談落語の必修科目化は、必要ではないかと思います。

ただ、教科となる小学校の英語で先生方は能力の向上を求められておりますから、講談落語が必修化された場合の、指導者不足は否めないところかと思います。

 

もう一つは、女流講談師を増やすことです。

ご自分で講談教室も持たれていらっしゃいますが、昨日の打ち上げでも、すでにアマチュア落語家としてそれなりの実績のある女流落語家を勧誘されていました。

 

プロでは、講談師と落語家が明確に線引きされていますが、アマチュアなら、二刀流を名乗ることもできるのではないかと思いますが、そうなりますと、講談落語の指導者として活躍することもできるのではないかと思います。

 

アタクシも講談、落語の双方に触れておりますから……

てなことを例によって例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、かっこいい二刀流ではなく、二足のわらじ、いや、から〜んぺったん、から〜んぺったんと、下駄と草履を片方ずつ履き損ねて歩いている、ということを自覚するべきだ」