子供たちの声と犬の鳴き声

読売新聞の調査によると、全国の主要自治体の約75%が、保育施設の子供の声や音似対する苦情を受けたことがあるそうです。

待機児童の解消を図るために自治体などが保育施設の建設を計画すると、一部の近隣住民の反対があって中止になったという報道は、昨年もありました。

 

電車の中などでも、親は申し訳なそうにぐずる子供をなだめたりすかしたりしています。

 

『かつて誰もが通った道』

とはよく言ったもので、泣いたりぐずったりしたことがなく成長した大人はいないと思いますが、自分がそうやって周囲に見守られてきたことなど、大人になってしまえばすっかり忘れてしまうのでしょうか……

 

別にそんんなことまで考えなくても、アタクシは子供の声を快く感じておりますが、不思議なのは、子供の声に苦情を言い立てる御仁がいらっしゃるという報道はなされるのに、どうして犬の鳴き声がうるさいという苦情を扱った特別報道番組がないのか、というところでございます。

以前にもお話しいたしたように思いますが、アタクシ、芥川龍之介先生のように、犬が大嫌いでございます。

鳴き声もうるさいと感じております。

思い起こせば、まだ幼児だったころに祖父の家で飼われていた大きな犬に恐怖感を持ってはいませんでしたが、小学生のときに近所の犬に噛まれてから、犬嫌いになったようでございます。

 

子供の声をうるさいと苦情を言い立てる人々にも、それなりのトラウマがあるのかもしれません。

 

ただ、ここでアタクシが申し上げたいのは、子供の声がうるさいという苦情が認められて、犬の鳴き声がうるさいという苦情が大きく取り扱われないのは、不公平ではないかということです。

 

「もし、犬の鳴き声がうるさいという苦情を取り上げないのなら、子供の声がうるさいという苦情も、取り上げるべきではない!」

 

てなことを例の友人に熱く語りましたところ、

「キミの場合、弱い犬と同じだね」

と言われましたので、

「それは、どういうことだ〜!」

と怒りましたら、

「遠くから吠えているるだけ〜」