駅伝とマラソンの思想

競馬は中止されたのに、第35回都道府県対抗女子駅伝が吹雪の中、開催されたことについて、インターネット上で話題になっているようです。

 

冬のスポーツと言えば、駅伝とともにマラソンが挙げられます。

マラソンの起源は、ギリシャ軍の勝利をマラトンからアテネに兵士が走ったことですが、駅伝は、唐の制度に倣って日本でも官吏などの移動のために、街道の宿駅ごとに馬を置いたということに由来するそうです。

 

つまり、一人で走るマラソンは西洋の歴史が基になり、駅伝は東洋の制度が基になっているということです。

それは、そのまま、

《一人で走りきる》

という思想と、

《みんなでつなぐ》

という日本の思想の違いになっているのではないかと思います。

 

ちなみに、競走馬を走らせなかったのは、高額な馬の負傷を避けたからだとも考えられますが、それはそのまま騎手の安全を守るためでもあるかと思います。

 

これを、例によって例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、問題は、誰もキミに襷を託そうともしないし、またキミの襷を誰も受け取ろうとしないところだね」

てなことをいつものように申しますので、

「それなら、それで、一人で走りきるまでさ」

と、言い返しましたところ、

「でも、いつも途中で投げ出しているやろ」