〝メン〟と〝ガイ〟

男前を意味する《イケメン》という言葉から派生して、育児に携わる男性を《イクメン》と称するようになったかと思いますが、育児ストレスに《イクメン》が苛まれるケースがあるようです。

 

かつての人気ドラマシリーズ〈Gメン〉はかっこいい〝メン〟だったかと思いますが、このところ、時代の流れもあってか、〝メン〟にはすっかり優しいイメージがついてしまったようです。

 

昔は、〝メン〟ではなく、《ナイスガイ》や《タフガイ》など、〝ガイ〟が主流だったかと思います。

往年の大スター、小林旭さんには、ダイナマイトみたいに豪快という意味合いで、《マイトガイ》の愛称がついていました。

 

集英社週刊少年ジャンプに連載されていた、小林斉史さんの『NARUTO』にも、《マイトガイ》というキャラクターが登場していたそうですが、昨今の男性には、優しい〝メン〟ではなく、強い〝ガイ〟の復権が必要ではないかと思います。

 

「今日からオレのことは、《イクメン》ではなく、《イクガイ》と呼んでくれ」

「え? なに? 『イクメン』やめて、『イクガイ』? 害になるんやったら、出ていって!」

「そしたら、《ナイスメン》とか《タフメン》とか、呼んでくれ」

「それ、新しいラーメンか?」