暴論・読書読解手遅れ論

読書をしない大学生が45%を超えて、過去最高になったという調査結果が報じられました。

PISAで、日本の子供の読解力が劣っていることが報道されました。

読解力を増強しなければならない、てな危機感から、新聞を使う授業とか、毎朝五分の読書の時間を実践するとか、いろいろ言われていますが、根源的な問題、解決策は、もっと別のところにあるのではないかと思います。

 

ここ数年、ぐずる子供にスマートフォンを見せて、あるいは触らせて機嫌をとることの是非が問題になっているようですが、スマートフォンが登場する前には、テレビに子守りをさせることの是非が、一時話題になっていました。

 

中学生や高校生、あるいは大学生になってから新聞を読めとか、本を読めとか言っても、テレビやスマートフォンに慣れてしまった子供には、手遅れではないかと思います。

 

小さい子供が、たとえば、ぬいぐるみを抱いて、あるいは人形遊びで、想像力を育みながら対話を試みているのだとしたら、相手が誰であっても同じ情報しか流さないテレビやスマートフォンは、子供の想像と対話のチャンスを奪っていると言えるのではないでしょうか。

もちろん、側にいるはずの誰かとの、生きたコミュニケーションのチャンスも失われます。

それが、子供の想像力と言語能力の涵養を妨げているとしたら、小学生や中学生、高校生にいくら重要語句の意味を覚えさせても、読解力を問う問題集を解かせたとしても、読書の魅力を伝えたしても、それは、薄っぺらな能力を育む事にしかならないように思います。

 

以上の考えにつきましては、権威ある何らかの研究がなされているわけでもなく、公的な裏付けなどあるはずもなく、かと言って、アタシがスマートフォンをはじめとする最新機器を使えないことの言い訳である、なんてことではまったく有馬温泉……

                                   デンデン