昔はよかった評論家

昔から、ドラマや映画が好きで、いろいろ見てきました。

 

昔のドラマの再放送なんかもちょいちょい見ておりますが、結構、ご都合主義で作られていることに気がつきます。

昔は、そんなことに気づきもしなっか子供だった、とも言えますが、でも、そんな昔のドラマよりも、現代のドラマや映画は、技術的な面も含めて、エンターテイメントの質も高くなっているはずの、たとえば、NHKの朝の連続ドラマや大河ドラマを見ても、批判しています。

 

役者の芝居の善し悪しからシナリオ、カメラワークにいたるまで、文句を口にしています。

 

会社では、社内批評家になるな、と言われますが、何年か会社にいると、批評と称して愚痴をこぼすようになる人は、珍しくありません。

え?

(オマエもそうやったから、今の境遇にあるんやろ!)

おっしゃるとおりでございます。

 

かつては会社を批判しておりました人間が、会社を批判できなくなって、自称、映画ドラマ評論家になってしまったということかもしれませんが、これは、知識、たとえば、会社のあり方や仕事に関する知識、演技に関する考え方やシナリオの方法論、などによって驚きや感動、つまり、子供のような新鮮な気持ちを失った証拠のようにも思います。

 

「昔はよかった」

という言葉は、言い換えると、

「自分は、昔、子供のころのような、驚きや感動するといった、新鮮な心を持っていた」

ということかもしれません。

 

そんなことを例によって例の友人に話しましたところ、彼はひどく驚いて、

「キミは、子供やなかったんか!」