昨夜、ABCテレビで放映されたスペシャルドラマ、森村誠一先生の『人間の証明』を拝見しました。
何度か映画化ドラマ化された作品としての話題性もさることながら、三谷幸喜さんのシナリオで放映されたNHKの大河ドラマ『新撰組!』以来の、藤原竜也さんと鈴木京香さんの共演も話題になっているようです。
『新撰組!』で御両所が関わり合うシーンは、今回の『人間の証明』よりは少なかったように記憶しておりますが、いずれも、それぞれの人間の存在がしっかりと証明されているように思います。
特に、『新撰組!』『人間の証明』、双方に共通する悪女の哀しさ表現した鈴木京香さんには、ただただ感嘆するばかりです。
単に鈴木京香さんの魅力にアタクシが参っているだけなのかもしれませんが、もしかすると、〈悪女〉にアタクシは魅かれているのかもしれません。
「悪に魅かれる」
と申しますと、不謹慎の誹りを受けかねませんが、フィクションに限らず、悪に魅かれる方は、男女を問わず、少なくないのではないかと思います。
実際、
「なんであんな悪い奴が、こないにステキな女性にもてるんや」
てなケースも多々ございます。
実は、森村誠一先生のこの作品が最初に映画化されたときから、『人間の証明』というタイトルにも注目しておりまして、どなたもその点に触れてはいらっしゃいませんが、
《善悪いずれの立場にあっても、人間というものを信頼していない人間こそ、人間がどういう存在であるかということを証明しているのではないか》
と、アタクシ、密かに考えております。
ですから、他者を信用していない人や、悪い事をしでかした輩に、
「キミは、人間とはいかなるものか、証明してくれているわけだね」
と、言うこともできるかと思います。
こんな話を例によって例の友人に申しましたところ、
「そしたら、キミの場合、人間やないことになるな……」
と、ほめてもらいました……?
なんて、皆さんが想像されるようなオチにしようかと考えておりましたが、つい、
「ほな、キミはどうやねん」
と問い返してしまいましたら、
「キミと違って、ボクは女性にもてるからね」
と、ぬかしやがりました!