失言の理由

失言によって、またしても政治家が辞任しました。

 

別に政治家に限らず、失言が命取りになる人は、世の中、少なくないように思います。

どうして失言してしまうのか、と申しますと、たぶん、失言をしてしまう人は、言ってはならないことをいつも考えていて、それを口にしてはいけないと思えば思うほど、よけいにどこかでそれを口にしたくなる揺動にかられるからではないかと思います。

 

覗いてはいけないと言われて、余計に覗きたくなる衝動が抑えられなくなった、昔話『鶴の恩返し』のお爺さんとお婆さんのように、却って気になって気になって仕方がなくなる、という心理と同じように思います。

 

だったら、決して覗いてはいけないとか、言ってはいけないとか、そんなタブーを最初から課さなければいいのではないかとも思います。

 

その点、アタクシなんぞは、ほにゃらしてはいけないなんてことに縛られて生きているわけではありませんから、失言のしようはありません。

 

なんてこと偉そうに例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、発言が注目される立場にないだけで、失言だらけの毎日を送っていることに気づいていないんだよ」

なんてことを申しましたので、

「だって、気づいてしまったら、生きていけないもん……」