柳の下のネコと幸せな命令形

『柳の下の二匹目のドジョウを狙う』

という言葉がありますが、ついにここまで来たかという書籍の新聞広告を、発見してしまいました……

 

『幸せになりたければねこと暮らしなさい』(著者・樺木宏さん 監修・かばきみなこさん 自由国民社

です。

 

まったく読んでおりませんので、内容については一切申し上げることはできません。

ただ、申し訳ありませんが、タイトルについてのみ、ネタにさせていただきます。

 

まず、何と言っても、

『ねこ』

は、駅長として廃線寸前だった和歌山のローカル鉄道を救うほど、多くの日本人のハートをつかむ鉄板アイテムです。

 

次に、

『幸せ』

ですが、

「幸せになるためのほにゃらら〜」

なんて形でもよく使われております。

生きかたを模索する、特に女性の心のスキをつく言葉です。

 

さらに極めつけは、

『〜しなさい』

という命令形タイトルは、ビジネス書から自己啓発、美容、健康に至るまでなんでもござれのマジックワードです。

 

これだけでもう、柳の下にはドジョウの十匹や二十匹は寄ってくるだろうてなタヌキの皮算用的発想が見えているようにアタクシには、思われますが、どうせなら、

『ねこと暮らす勇気』

とか、

『さるでもできるねこ生活』

とか、

『幸せはねこを入れてはいけない公園の砂場で学んだ』

とか、ちょっと古くなりますが、

『ねこと幸せに暮らす練習帳』

なんて、二匹目のドジョウ型タイトルをつけてもいいように思いますが、自分の独創的なアイデアにあふれた原稿をどこの出版社も買ってくれない僻から、アタクシ、こんなことを申し上げているわけでは決してないということだけは……

 

ズキューン!