本日、午後1時より池田市立カルチャープラザで開かれます《ちりとてちんの会》も、早いもので35回目を迎えます。
アタクシもしばらくご無沙汰しておりましたが、今日は、伝楽亭の田舎家かかし師口演落語百本目記念『百年目』が見られるということで、ちょいと覗いてみようかと思っております。
かかし師に伺いますと、百本すべてができるというわけではないそうですが、それでも年末好例の『厄払い』や昔からちょいちょいやっていた『青菜』や『つる』など、二、三十本はできるそうです。
最近は、『莨の火』など、年齢を重ねてきたからこそできる噺や三題噺の会で自ら考案した『青柿売り』、仕事の関係から生み出した『尼の寿限無』なんかもレパートリーに加えるなど、脂も乗ってきているようです。
ところで、この『百年目』という噺は、
「ここで遇うたが、百年目……」
と慣用的に使われる言葉がタイトルになっているばかりか、
「怪我一つでけんような不器用者で……」
なんて、ちょいと小粋な昔の言葉なんかも出てまいりまして、アタクシなんかも『百年目』に出てくる台詞を、機会があれば使うてみたいなと思うておりますが、なかなか、そうした機会は得られません。
そんな話を例によって例の友人に申しましたところ、
「そらそうや。キミの場合、ちょいちょい怪我するから、不器用もんなんてことはないし、ましてや、ああ百年目や、なんていうほどの重要な場面に巡り会うてなことのない人生やもんな……」