白竜の発想

東京の築地市場豊洲に移転する計画で、問題点として最初に浮上したのは、汚染土対策として当初盛り土が決定されていたはずなのに、実際には使用目的がよくわからない地下空洞が作られていたとうことだったかと思います。

どういう経緯で誰が計画を変更したのか、責任者を追及する話になって、先だって石原元東京都知事やら浜渦元副知事やらが百条委員会で証言してから、次は小池知事が移転の可否をいつ判断するのか、というところに何となく焦点が移ってしまい、なぜ、盛り土が地下空洞に変更されたのか、という当初の問題点は、うやむやになってしまっているようです。

 

その疑問に答えてくれたのが、現在週刊漫画ゴラク日本文芸社)に連載中の『白竜』(原作・天王寺大さん 画・渡辺みちおさん)です。

「汚染された土地に、なぜ移転したのか……」

と、いう疑問に、

「移転先は、汚染された土地でなければならなかった」

という逆転の発想で物語を展開しているところが、秀逸、というよりは、真実ではないかと思ってしまうほどです。

 

ただ、細く長く搾り取ろうとするやり方は、白竜のいつもの手口ですから、案外、そうした生きかたをしている方なら、市場の地下空洞の謎もとっくに解けていたのかもしれません……

社会的に認められない方々の行動はいただけない、とは思っておりますが、発想は頂戴したいな、と思いました。