《二人合わせて112歳・かかし美里二人会》レポート

昨日は、伝楽亭で、田舎家かかし師と藤乃家美里嬢の二人会が開催されました。

大学同期で六月生まれの二人が、かれこれ8年続けて開催されている二人会です。

 

前半、古典落語を一席ずつ披露し、中入り後にどういうわけか近江家八景師がシークレットゲストとして一席、高座をお務めになって今度は二人、自身の手による創作落語をそれぞれ聴かせてくれました。

 

前半では、かかし師が留五郎さんのリクエストに応えて『くっしゃみ講釈』を演じ、美里嬢は得意の『風呂敷』を口演されました。

『風呂敷』は、亭主操縦法が示されておりますが、これを聞いて、

「うちの嫁はんも、こんな風にわしを操縦しているのか……」

と、疑念をいたり怒りを覚えたりするか、そんなことは承知の上で知らぬ顔をしながら、うまく操縦されているかによって、亭主の値打ちも変わってくるように思いました。

 

かかし師は、自作のネタおろしでトリを務められましたが、先だって100本記念で『百年目』を会得されたばかりでしたが、加えて新作を短期間でモノにしてしまうほど、脂が乗っているように感じます。

 

近江家八景師につきましては、

「この二人会にどういう経緯で出演することになったのか、さらには、スペシャルゲストではなく、サプライズゲストではなく、どうしてシークレットだったのか、終演後にかなり物議を醸していました……」

という報告に留めておきたいと思います。

                                   デンデン