五嶋龍氏は、お母様をとても大切に思われていらっしゃいます。
五嶋龍氏に限らず、母親を大切に思っておられる方は多く、アタクシも、母にはもっと長く生きてほしかったと思っております。
ですから、改めて言うまでもなく、世間では、母親の愛が謳われ、母親を大切にしよう、感謝しよう、なんてフレーズが出回っているようですが、普段からその気持ちを持っているなら、改めて、
『母の日に感謝の気持ちを……』
なんて必要はない、と考えております、なんてことも、拙ブログでは以前にも申し上げておるかと思います。
ただ、ほんとうは母の愛に包まれているのではなく、母の支配に苛まれているケースがあることも、アタクシ、ちょいちょい耳にしておりましたから、その意味でも、母の日をあまり快く見ておりません。
ですから、『婦人公論』の最新号で、
《やっぱり母が重たくて》
という特集記事には、なんだか溜飲の下がる思いがいたしました。
ただし、
「なんで、先月の母の日の直前ではなく、今月の父の日の直前に発売なんだ!」
と、心の中で叫びもいたしましたが……
え?
(おっさんが女性誌を読んでんのか!)
邪道を志す人間でございますから、ときどきのぞいております。
ところで、アタクシ、ずっと母の愛情に包まれてきたように感じておりましたが、実はアタシに覚られないように、母はうまく息子を支配していたのではないかと、このごろ、思うようになりました。
だから、アタシは正統派に背中を向ける邪道な人間になったのではないか、なんて親不孝なことも考えておるような次第で、こんなことを例によって例の友人に話しましたところ、
「でも、キミの弟さんは、正統派の立派な人生を歩んでおられるよね」