「言うべきことを言うべき時に言うか、言わないか。『キジも鳴かずば撃たれまい』と言っていると、みんな一緒に運命を共にし、日本がつぶれてしまう」
とおっしゃたそうです。
キジより、よく引き合いに出されるのが、ホトトギスで、
『鳴かぬなら殺してしまえホトトギス』
『鳴かぬなら鳴かしてみせようホトトギス』
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』
は、馴染みのある言葉かと思います。
ことわざや語句などに登場することはありませんが、愛好されているのが、メジロで、江戸時代から、その鳴き声を愛でる〈鳴き合わせ会〉が行われているようです。
一方で、いくら鳴いても注目されないどころか、不吉とされるのがカラスで、
「カラスが鳴くから帰ろう」
ぐらいに軽く扱われるばかりか、その声が聞こえると、不吉とさえされています。
キジかメジロかホトトギス、あるいはカラスか、アタシはいったいどれに当たるのだろうかと、例によって例の友人に尋ねましたら、
「キミの場合、コウモリだね」
「コウモリ?」
「発しているのは超音波で、誰にも聞こえない」