九州北部を襲った集中豪雨は、どうやら収まったようですが、亡くなられた方、被害に遭われた方、そして救出を待っておられる方がいらっしゃいます。
お亡くなりになった方には哀悼の意を、被害に遭われた方にはお見舞いを、救助を待っていらっしゃる方には、一刻も早く、救出されることを願っております。
近年、災害が発生するかもしれない状況が想定されると、早くに警報がだされるようになり、報道各社、特にNHKでは、情報提供に、さらには避難を促す、あるいは、被害を最小限に抑える呼びかけに、時間を割くようになりました。
その呼びかけには二種類あるようで、もっとも差し迫った状況にあっては、
「命を守る行動」
を発信し、別に、
「身の安全を守る行動」
という表現も使っています。
おそらく、より強いインパクトを与えるために、
「命を守る行動」
という言葉を使っているように思いますが、この言葉に何となく違和感を持っているのは、私だけでしょうか……
細かいことを申し上げるようで心苦しくはありますが、
「命を守る」
場合は、誰の命かわかりにくく、むしろ
「身の安全を確保する」
という方が、まず自分自身の身を守る、ということをイメージしやすいように思います。
つまり、
「身の安全を確保する」
という方が、より具体的に感じられるのではないか、ということです。
同様に、
「命の危険」
よりも、
「身の危険」
の方が、切迫感があるように感じるのは、ずっと「身の安全」「身の危険」という言葉に慣れていたせいかもしれません。
どっちゃでもええやないかと言われればそれまででございますが、幸いにして、どこからからもそのようなお叱りもなく……
え?
(そんなことにこだわっている暇があるなら、被災されている方のために率先して何ぞせんかい!)