祝日の朝、NHKで《ここから》というインタビュー番組が放送されています。
今日のゲストは、93歳の現役ナレーター、久米明さんでした。
「何をしゃべるかより、なぜしゃべるかを考える」
「なぜこの台詞をしゃべるのか、なぜを掘り下げる」
これは、書くことにつていても言えることかと思います。
時代(歴史)小説の公募作品には、史実を並べてつじつまを合わせるような作品が少なくないようです。
シナリオの公募作品には、ストーリーを展開させるための台詞が書かれた作品が少なくないそうです。
「登場人物が勝手に動き出す」
といったことを小説家や漫画家が口にされることがありますが、それは、
「なぜこの作品を書くのか」
「なぜこの台詞なのか」
と考えていった結果のように思います。
でなければ、ウケを狙った薄っぺらな作品しか生み出せないように思います。
久米さんは、ナレーションの原稿を書かれた方の〝なぜ〟をお考えになるそうです。
書くことでも話すことでも、〝なぜ〟を考えずに一流にはなりえないということかと思います。
放送を見ながら、
「インタビューされておられた小野文恵アナウンサーは、なぜ、いつもあんなにかわいいんだろう……」
なんてことも考えましたが、アタクシも、常に〝なぜ〟と考えていることがございます。
「なぜ、アタシの人生はこんなことになっちゃったんだろう……」