異業種交流会では、人との出会いを、よりよい化学反応にたとえたり、
「この人との出会いがあったから今の自分があります」
なんて美談があったり、
「巡り会い、少し遅いだけなの〜🎶」
なんて、アジアの歌姫テレサ・テン様の『愛人』(作詞・荒木とよひさ先生・作曲・三木たかし先生 ユニバーサルレコード)みたいなら、誰にも知られないように、迷惑のかからないように、てなもんでございますが、まことに人との出会いというのはありがたくもあり、切なくもあり、哀しくもあるようですが、世の中、そんな出会いばかりではございませんようで……
先日、
「彼女、なんであんなになったんでしょうね」
と、共通の知人について話が及び、
「そら、例の彼とつきあうようになったからでしょ」
「ほな、その彼がいかんのやな」
と言うておりましたら、
「いや、我々の間では、彼女とつきあうようになってから、彼もなんやおかしなりました言うてます」
「はあ、二人、混ぜたら危険やったんや……」
「けど、一線は越えてないんやとか……」
つまり、それまで普通に仲間付き合いがでけておりました別々の二人が出会ったことによって、これまで良好だった周囲との関係が、すっかり悪くなってしまったというわけですが、そんな混ぜて周囲に危険を感じさせる人間関係の例を身近で見たのは初めてでしたから、ちょいと残念やら面白いやらという会話を、酒の席でいたしました。
そこで、ふと思いついて、
「昔、沢田研二さんが歌ってヒットした『危険な二人』(作詞・安井かずみ先生 作曲・加瀬邦彦先生 ポリドール)をもじって、『混ぜたら危険な二人』てな歌をこしらえたら、おもろいんちゃいまっか」
と申し上げましたところ、
「混ぜんでも、あんたが一番危ない人間や!」
お後がよろしいようで……