安室奈美恵さんが、2018年9月16日をもって引退するというニュースが報じられました。
「最後にできる限りの事を精一杯し、有意義な1年にしていきたいと思います」
「私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います」
というファックスの文面は、前向きでさわやかでさえあります。
今年は、ゴルフの宮里藍さんの年内引退宣言があって、ついに先日、その日を迎えましたが、やはりさわやかでした。
テニスの伊達公子さんの二度目の引退も、非常にさわやかでした。
歌手やスポーツ選手に限らず、引退となると、哀しさととももに、ある種のさわやかさが感じられるようです。
そこには、〝手放す〟という行為に付随する、潔さがあるからではないかと思います。
反対に、いつまでも権力の座に君臨している者は、どれだけ老害と陰口をたたかれようが、どれほど醜態を晒そうが、〝手放す〟なんてことはしません。
自転車事故で長期の治療リハビリに励む自民党の元総裁、谷垣さんは、今回の解散相戦況にあたり、
「立候補を見送る」
と報じられています。
暴言の豊田さんも、不倫の山尾さんも、組織から切り離されても、政界からの引退なんて、お考えになっていらっしゃらないようです。
だから、政治家と仕事が務まるのかもしれませんが、逆に言うと、〝手放す〟ことが恐いのかもしれません。
でも、引退して手放したら、新しい何かが手に入るのではないかとも思います。
安室奈美恵さんは、次に何を手に入れられるのでしょうか?