しがらみと人脈

《これまでのしがらみを断ち切る政治》

 

というとかっこ良く聞こえますが、たとえば、都民ファーストの会を率いる小池東京都知事の、もはや側近と言ってもいい若狭議員が立ち上げようとする新党は、政治経験のない人たちを集めるしかありませんから、こう言わざるをえないのではないかと思います。

 

国政に限らず、地方政治でもこのような看板を掲げて選挙に出る方が少なからずいらっしゃいますが、現状を見ますと、だいたいにおいてしがらみ政治を批判されている自民党が政権を握っているというのは、どういうことでしょうか……

 

しがらみを断ち切る政治を目指しても、数の横暴で仕切られる民主政治においては、誰であれ、人脈を活用するのは当たり前のことで、いずれはその人脈もしがらみに変わるのではないかと思います。

支援者は、将来のしがらみと言ってもいいかと思います。

 

人間は本来社会的な動物でありますから、持ちつ持たれつの関係が生まれるのは当たり前で、

「しがらみを断ち切る」

なんてことを謳う人は、そのへんのところがよくわかっていないのではないかとも思います。

 

ですから、いっそ、

《古い人脈を断ち切って、新しいしがらみを築く政治!》

なんて、言っちゃったほうが、受けるのではないかと思いますが、どないでっしゃろ……