本日、コンビニエンスストアで、手塚治虫先生の『どろろ』を掲載した時代劇コミック『魂』(株式会社はちどり)を発見し、手にしたところ、一昨日が創刊という、新しい時代劇コミック誌でした。
その他、石ノ森章太郎先生の『佐武と市捕物控え』に、岡本綺堂先生の小説『半七捕物帳』、江戸時代の近松門左衛門先生の『曾根崎心中』、井原西鶴先生の『八百屋お七異聞』を漫画化した作品が掲載されていましたので、衝動買いをしてしまいました。
時代劇専門コミック誌といえば、唯一、リイド社の『乱』『乱ツインズ』だけかと思っておりましたが、最近になって、『魁』(竹書房)、『陣』(ぶんか社)、『斬』(ガイドワークス)など、いずれも漢字一文字を雑誌名とした月刊誌が創刊されているようです。
長く、映像における時代劇の衰退が囁かれながら、書店においては、文庫ではありますが、時代小説、歴史小説が幅を利かせております。
だからと言って、時代劇コミックにどれだけの需要があるか、よくわかりませんが、現代はコミックから映像化されるケースが当たり前になっておりますから、出版社に限らず、エンターテイメント系の企業が時代劇コミックに参入するのは、時代劇復興のためにも喜ばしいことかもしれません。
個人的には、岡本綺堂先生の怪談物をコミックにしていただくと、とても嬉しく思います。
いえ、いっそ、アタシが、コミックの原作を書いてみてもいいかな、とさえ思っております。
過日ご紹介いたしました、『お主もワルよのぉ』なんて時代劇の決まり文句をタイトルにした作品もございますから、たとえば、
『おやめください!』
『よいではないか』
『そちも承知の上でまいったのであろう』
『クルクルクル〜』
『あーれー!』
『な、何者じゃ?』
『天下御免の向こう傷』
『やっておしまいなさい』
『この桜吹雪をまさか見忘れたとは言わせねえ!』
『地獄へはおれが行く』
なんて、いくらでもでけそうに思いますが、どないでっしゃろ……