先日、友人が医師の処方箋を持って薬局に行ったところ、薬手帳を持っているかどうかから始まって、薬を飲み忘れていないか否かを問われ、
「ちょいちょい忘れます」
などと答えると、
「飲み忘れたらあきまあへんで」
とアドバイスされ、検査結果の数字を聞かれたので、
「いや、まあまあ……」
と言葉を濁しても、しつこく聞かれ、
「前回も言うてますやろ」
「前は、数価がよかったからです。それでもどうしても言わなあきまへんか」
「どうしてもです」
あげくに、パターン化したア助言をされて、なかなか薬を渡してもらえなかったそうで、非常に腹を立てていました。
最近は、薬局の競争も激しいのか、客とのコミュニケーションを大事にしようという風潮があるのでしょう。
でも、渋っている客の病状、言わば個人情報を聴き出して、医者でもないのにオマエが悪い、てなアドバイスを押し付けられたら、腹も立ちます。
同じ薬局でも、応対する薬剤師によっても違うのでしょうが、薬のことはよく知っていても、人間のことがわかっていない御仁と、もしかしてら自分の専門をタテに上からモノを言いたいだけの輩、と言えるのではないかと思います。
《人間を知らない専門家》
これは、薬剤師に限りません。
アタクシも、以前、そんな理容師やタクシーの運転手に当たって不快な思いをしたことがあります。
だから、コミュニケーションや人間関係に関する書籍なんかが出回っているのでしょう。
これを、例によって例の友人に語りましたところ……
え?
(どうしても、わかりきったオチを書くつもりか!)