江戸時代、出羽の国(山形県)の農民だった最上徳内さんは、蝦夷地(北海道)の探検家として教科書に掲載されています。
徳内さんは、蝦夷でロシアの船が出没していることを知って、当時、蝦夷地を領地としていた松前藩主に、ロシアに対する建策をされたそうですが、出羽の国の農民だった徳内さんが、どうして蝦夷に興味を持ったのかということを、社会の先生に教わりました。
ラッコの皮が、狩猟者であるアイヌの人々から不当に安価に買われて販売されていることを知って、それで蝦夷に渡ったそうです。
現代なら、コーヒーのフェアトレードみたいなものですか」
と申しますと、
「まさにそのとおり」
とのお言葉を頂戴いたしました。
ついでに、アイヌ民族には、いくつかの部族が存在していたようで、日本人と仲良くしようという部族もあれば、そうでない部族もあったそうです。
さらに、その徳内さんがお医者さんになっていたというところから、江戸時代も末期になると、わざわざ長崎まで行かなくても、江戸で勉強できたという話に発展し、実に面白い時間を過ごすことができました。
歴史の隙間を埋めるのが歴史作家なら、教科書の隙間を埋めるのが学校の先生のように思いました。
あとは、誰がアタクシの心の隙間を埋めてくれるのかと……
ボカ、ドス、ゴン!