岡山県の県会議員が、2年間で1200冊の書籍を政活費130万円で購入したという報道がありました。
70歳目前で、1年間に600冊、毎月50冊を読破している計算になるこの県議は、希代の読書家といっていいかと思いますが、もしそうだとすると、いったいいつ県会議員としての仕事をしているのだろうかと、浅学非才のアタクシの頭の中は、それだけの書籍を躊躇なく買え、なお、その読書量をうらやましく思う反面、多分、これまでもそうやって大量の書籍を購入しているんだろうなと想像し、そんなに大量の書籍をどこに保管しているのか、やっぱりホンマに買うてるんかどうかわからんぞ、ひょっとしたらろくに読みもせずに片っ端から古本屋に売り飛ばしているんやないか…… てな疑念が新しく掘り当てた温泉のように次から次へと湧出して止まりません。
報じられた書籍のタイトルを眺めてみますと、
《政治家の失言・放言大全》
なんかは、確かに必要だろうとは思いますが、
《司馬遼太郎全集》
をお読みになっているなら、
《桂米朝全集》
も読むべきではないかと思い、
《定年後に読みたい100冊》
なんて70前の県議に必要な本なのかと不審を抱きながらも、
《読書をお金に換える技術》
なら、あんたが実践しているんやおまへんか〜、とツッコミを入れると同時に、いっそ、
《読書を政活費に換える技術》
とか、
《政活費を生活費に換える凄技》
とか、
《政活費捻出大全》
てな本を、兵庫県の号泣議員や元某東京都知事なんかの事例を交えながら書くと、この岡山の県議先生は、疑念を抱かれるような書籍の大量購入なんかしなくても、結構な収入が得られるのではないかと、下卑た発想しかできなアタクシはついつい思ってしまいますが、どんなもんでございませう……