「私は、生きていても仕方ない存在なのではないか……」
「私に、生きる価値はあるのだろうか……」
と、たくさんの人が悩みを抱えている一方で、
「社会に貢献できる人間になりたい……」
「誰かの役に立つ人間になりたい……」
という方がいらっしいます。
この差は、どっからくるのだろうかと、ときどき考えてしまいます。
組織に入って、自分は役に立つ人材だ、世の中に貢献している人間だと実感する人と、組織自体に疑問を感じ、自分の存在意義を問うようになる方もいらっしゃいます。
やっぱり、この差はどこにあるのだろうかと、ときどき考えてしまいます。
教育機関などでは、
「生徒や学生の才能や個性を引き出し社会に貢献する人材を育成する」
ということを標榜しているところがあります。
確かに、そうしたことを実践しておられる学校もあるかと思いますが、世の中との違和感を何となく感じているのは、アタクシのヘソが曲がっているからでしょうか……
でも、
「一緒や一緒や」
と共感することによって安心する自分がいる一方で、多くの方が、人と同じではない自分を模索しているのも事実のように思います。
「そのままの自分で大丈夫」
てな言葉に人々が群がるのは、そんな世の中の、あるいは人間の中にあるズレた隙間があちこちにあるという証拠かとも思います。
そんなこんなを全部ひっくるめて考えると、二者択一的な世間の枠に囚われて袋小路から抜け出せないような狭い思考から脱却することができるようにも思います。
この話を例によって例の友人にいたしましたところ、
「その結果が、今のキミと言うことやな」
「そら、どういう意味や!」