今年、トランプ大統領から学んだ真のファースト

自民党をぶっ壊す!」

というキャッチフレーズを掲げて小泉純一郎元総理が、郵政民営化に際して敵対勢力を明確にして取り組んだ手法は、以降、一般にも抵抗感なく使われるようになったのではなかと思います。

 

聖徳太子以来の、

《和をもって尊しとなす》

を伝統とされ、互いの面子が保てるように考え、

三方一両損

なんてエピソードが好まれる日本の一つの枠を壊した瞬間でもあったかと思います。

 

エルサレムイスラエルの首都と認定する具体的な行動として、アメリカのトランプ大統領が、長くテルアビブにあったアメリカ大使館をエルサレムに移転するという発表は、パレスチナ自治政府とその人々との激しい反発を招いています。

 

就任以降、トランプ大統領が醸す物議は、世界は和をもって尊しということなどありえない、ということの明確な表明でもあるかと思います。

 

アメリカファーストとはつまり周囲との摩擦を恐れずに行動するということで、都民ファーストを掲げて旋風を巻き起こした小池東京都知事民進党の議員を希望の党に受け入れる際に〝排除〟を実施したことも同様のことと考えられます。

 

なるほど、和をもってコトに臨もうとるのは、少なくとも政治においては真に尊しと言えると同時に、至難の業でもあるかということを、今年は教えられたように思います。

 

「アタクシも、そのように……」

と、例によって例の友人に言いかけただけで、

「キミの場合、これまでもそうして生きてきたでしょ。自分ファーストで……」