立憲民主党の枝野代表が参議院の国会対策委員長に、突破力と発信力のある元民進党代表の蓮舫氏を起用する、という報道がありました。
この〈突破力〉という言葉は、政界でもビジネス社会でも、これがその世界のリーダーに必要な資質の一つのように言われているようで、この言葉を使われていらっしゃる方の多くは、おそらく、困難な状況を真正面から突き崩すような力強さをイメージをお持ちなのではないかと思いますが、実はアタクシ、この言葉は、以前から胡散臭い言葉ではないかと、密かに感じておりました……
どうしてそんな胡散臭さを感じていたか、明確には意識できておりませんでしたが、今回、かつて党勢回復を期待されて民進党の代表となりながら、結局期待に応えることなく一年も経ずして代表を投げ出し…… いえ、辞任したばかりか、あっさりと民進党から立憲民主党に乗り換えた蓮舫氏に枝野氏が〈突破力〉があると評して参院の国対委員長に起用した、てな報道から、困難な状況を真正面から突き破るという力強いイメージを〈突破力〉に持っていた自分が間違っていたということに気がつきました。
つまり、その言葉の実際と、その言葉に対する自分の勝手なイメージが合致していなかったということです。
おかげで、言葉に対する漠然とした違和感の理由の一つがわかったように思います。
枝野さんと蓮舫さんに感謝いたします。