評論家の西部邁さんがお亡くなりになりました。
〈自裁死〉
だそうです。
病院で亡くなるのは、自然死ではない、という主旨のことをおっしゃていたようで、一時話題になりました女優の樹木希林さんの、
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」
という言葉を連想してしまいました。
思い通りにならない人生で、もっとも思い通りにいかないものの一つに、死があるのではないかと思います。
だから、
「願わくば花の下にて春死なんその望月の如月の頃」
と歌ってまさにその時期に亡くなった西行法師に憧れる方も少なくはないかと思いますが、ふと気がつきますと、西行法師の死因に関する文書、伝聞にアタクシ、寡聞にして触れたことがありません。
思い通りに死を迎えることができたとして西行法師が注目されてはいますが、その死因が隠されていたとしたなら、西行法師の死は、その時期に合わせた〈自裁死〉だったのかしれません。
などと、無責任な記述をしておりますのは、いずれ自分も死ぬということに、まだ向き合っていない証左かもしれません。
西部進さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。
ちなみに、拙ブログ、毎日更新を始めて本日で丸3年とあいなりました。
ありがとうございます。