出川哲朗さん御出演のCM、
「兄さん知らないんだ」
の、仮想通貨通貨取引所の運営大手コインチェックから、不正アクセスによって580億円分の仮想通貨が流失した事件が世間を騒がせています。
仮想通貨が出た頃、アタクシ、
「兄さん知らないんだ」
状態でしたが、
「直接手にすることができないお金なんて……」
と思いながら、これが何倍にもなって、《そこまで言って委員会》の竹田さんのように儲けた人がいるなんて話が出回るようになって、
「惜しいことをしたかも……」
と思ったのは、アタクシだけではなかったかもしれません。
仮想通貨から連想したのが、ほとんど死語になっている感がある、
《虚業》
という言葉です。
これは、《実業》という言葉の対義語として使われるようになった
言葉のようで、
「投機的な堅実でない事業。大衆をだますようなうさんくさい事業」
なんて意味が辞書に載っています。
「今夜、一杯、どう?」
「ええと、今日は野口英世さんが二人いるだけだから、ちょっと……」
「いいよ、こっちには福沢諭吉がいるから……」
「そういうことなら……」
なんて会話が口にできる世の中の方が、アタクシはいいかと思っておりますが、現金をやりとししないシステムが一部のコンビニエンスストアーに導入されたなんてニュースを見て、
「世の中、いつのまにそんなことになったの」
てなことを口にしましたら、傍におりました弟が、
「兄さん知らないんだ」