不正アクセスによって約580億円分の仮想通貨が流失したニュースに関連して、
「ピンチはチャンス」
と語ってこれから仮想通貨を手に入れようとする人をテレビで見かけました。
仮想通貨の大手運営取引所コインチェックの取締役は、補填は、
「手持ちの日本円(の預現金など)で対応する」
流失した仮想通貨は、
「まだ現金化されていない」
と、記者団に話したけれど、
「投資家からは不安の声が上がっている……」
という報道がありました。
どれだけ日常の売買で使用できても、最後は日本円にできなければ仮想のままということのようです。
ということは、コインチェックの社長や取締役、従業員には、自社が扱う仮想通貨のいずれかではなく、日本円で給与が支給されているということでしょうか……
また、メデイア自身が、投資家という言葉を使い、
「仮想通貨ではなく、仮想資産だ」
と専門家が述べていたところから考えますと、仮想通貨はやっぱり投資の一つの手段でしかないということかと思います。
だとしたら、仮想通貨も株や金と同じで、欲にかられた素人が安易に手を出すと痛い目に遭うということかと思います。
以前、《そこまで言って委員会NP》で、仮想通貨で儲けているらしいレギュラーの竹田さんが、
「素人は手を出してはいけない……」
という主旨の発言をされていたこととも合致いたします。
〈ピンチはチャンス〉
という言葉は、人間を奮い立たせる言葉ではありますが、運用を誤るとさらに大きなピンチを招くかもしれないリスクも孕んだ言葉であると言えるかもしれません。