《聞薫習》から滲み出る教養

今日のNHKの『シブ五時』の御悩み相談渋護寺のコーナーで、

《聞薫習(もんくんじゅう)》

という言葉が出てきました。

 

仏教の言葉で、

《薫習》

には、

〈物に香りが染み込むように人々の精神・身体のすべての行為が人間の心の最深部に影響を与えること〉

という意味があり、これに〈聞〉がついて、

《聞薫習》

〈聞くことが人間の心の深いところに染み入る〉

という意味になるかと思います。

 

この、

《聞薫習》

という言葉は、アタクシ、《寡聞にして》存じませんでした。

知らなかったことが世間に知られると、《外聞が悪い》ので、《内聞にすまして》いただくと有り難いと存じます。

てな具合に使えると、多分、《多聞》、つまり多くのことを聞き知っている人、教養のある人と見られるかもしれません。

そのためには《百聞は一見にしかず》とばかりに、《見聞を広める》ことが肝要で、こうしたことが、《聞薫習》ということにつながるのではないかと……

 

その他、《聞》を使った熟語はたくさんありますが、今日のところはこれぐらいで勘弁してやってください……

 

え?

(聞く耳持たぬ!)