毎日新聞の報道によりますと、岡山の県会議員13人が、昨年度、公費で実施した海外視察で提出した報告書の中で、11人の報告書に同じ文章が使われていたようで、なんと、変換ミスまでそのままだったそうです。
もちろん、岡山の県会議員に限らず、全国の地方議員にも同様の文章のコピーアンドペーストが見られ、問題になっているようです。
これは、いい加減な報告書を提出する議員の怠慢、税金の無駄遣いという一面を示していると言えますが、それ以前に、そういう議員には、そんなコピーアンドペーストしかできない、つまり文章作成能力が欠落していることを意味するのではないかと思います。
文章作成能力の欠如は、つまり、思考能力の欠如、あるいは思考停止状態であるということです。
レポートや論文が書けない大学生の存在が各大学を悩ませている、てなことが報じられてから久しくなりますが、なんのことはありません。
学生に限った問題ではなく、実は大人もそうだった、あるいは、そうした学生が、大人が、そのまま地方議員のなっていた、ということではないかと思います。
ただ、自分の思考力欠如、あるいは文章作成能力の欠落を棚に上げて、
「ルールは違反していない」
とおっしゃているようですが、引用した出典も示さず、著作権に関する意識すらない族が政治家をやっているというのは、いかがなものでございましょう……
(オマエはどうやねん!)
てなツッコミを入れられるのを承知で、一応物書きの端くれ(と自分では思っている……)として、ちょっとエラそうなことを書いてみました……