今日の《サワコの朝》(MBS)のゲストは、女装家のミッツ・マングローブさんでした。
たとえば、弟をいじめたら、
「弟をいじめてはいけません」
という叱責ではなく、
「嫌いだわ」
とおっしゃったそうです。
日本ではあまり馴染みがないようですが、それはしてはいけないことだと注意するより、それによって私はショックを受けた、傷ついた、と述べる手法は、かなり効果的だそうです。
お父様のお仕事でイギリスに在住されていたせいかもしれませんが、ご両親、特にお母様の子供への接し方が、ミッツさんの個性も育まれたようです。
〈個性〉
についてミッツさんは、
《大人が尊重して育てようとしなければならない〈個性〉は〈個性〉じゃない》
とおっしゃていました。
昔、ある劇団の方が
「うちの子の個性を伸ばしたいと言って、オーデションに来られるお母さんがよくいらっしゃって……」
と辟易した口調でおっしゃていたことを思い出しました。
世の中、
「子供の個性を大事にしろ」
てなことを口にされる方はたくさんいらっしゃいますが、〈個性〉とは、盆栽のように誰かが形を整える個性ではなく、誰も気づかなかった、あるいは認めていない資質を発見する、認める、ということではないかと、ミッツさんのお話を聞きながら思いました。
でなければ、あとは自分で自分の〈個性〉を喧伝するだけという、アタクシのような……
(チーン……)
おい!