本日、
《明言を避ける》
方が目立ったのは、偶然かもしれませんが、その真意は一つではないように思います。
学校法人『森友学園』への国有地売却に関して財務省に存在した文書が書き換えられていたのではないか、別に文書があるのではないかという疑惑について、
「(提出した写しが)近畿財務局にあるすべて」
と、明言しなかったそうです。
春場所、休場することになった横綱稀勢の里関は、次の場所で進退をかけると明言し、
貴ノ岩関の春場所出場について貴乃花親方は明言を避けたそうです。
中国の王外相は、記者会見で日中関係の改善を認めながらも、首脳会談の時期などについては、明言を避けたそうです。
アメリカのトランプ大統領は、対話の姿勢を示す北朝鮮を、真剣だと評しながらも、米朝会談に応じるか否かについては、明言を避けたそうです。
《明言を避ける》
その真意は、
〈まだ不明確な部分はあるが、時期が来れば明言する〉
という場合と、
〈相手の出方を見極めるために、あるいは言質を取られないように、慎重に対応している〉
という場合と、
〈明言すると明らかに不都合な事態になるので誤摩化している〉
という場合があるかと思います。
まあ、どれがどうとは申しませんが、いずれも重要だという事案に違いはありません。
以前からずっと、この、
《明言を避ける》
という言葉を使いたいと願っておりましたが、こんなふうに改めて考えてみましたら、
アタクシの人生において、この言葉を使う機会がない理由に気がつきました……