今朝の《サワコの朝》(MBC)のゲストは、女優の梶芽衣子さんでした。
映画『女囚さそり』(東映)で人気を博した方ですが、アタクシがファンになりましたのは、『鬼平犯科帳』(フジテレビ)に登場する密偵、おまさでございます。
その梶芽衣子さんのお話で印象に残りましたのが、海外からのオファーを断わっているというところです。
たとえば、
〈美しい〉
という言葉だけで、いくつもの表現ができる日本のお芝居が好きだと語られているところに、言葉を大切に考えて演技をされていることがわかります。
俳優として当たり前と言えば当たり前で、それは海外でも同じではないかと思いはしますが、そこには、梶芽衣子さんでないとわからない感覚があるようにも思いました。
なるほど、独特の感覚で言葉を大切にされているからこそ、ほとんど台詞のない『女囚』を演じて高い評価を得られたんだと、納得した次第でございます。
「言葉を大切にしています」
と、アタクシなんぞは看板に掲げてはおりますが、それがほんとう、本物かいなかは、言葉を発しない時に見えてくのかもしれません。
え?
(そう言いながら、オマエが言葉を発しない瞬間がないのはどういうこっちゃ!)