イギリスのケンブリッジ大学教授、スティーブン・ホーキンス博士がお亡くなりになりました。
宇宙に関する数々の研究論文を発表され、核戦争や遺伝子操作されたウイルス、地球温暖化や人口過剰、あるいは小惑星の衝突といったことで地球が滅亡する可能性を示して、
《宇宙へ行かない限り人類に未来はないだろう》
とおっしゃった博士によって、どれほどの人が宇宙への関心を高めたことでしょう。
さらには、どれほどSFの世界を広げてくださったことでしょう。
地球の滅亡を予言されながら、それをネタに小説やアニメーションで、呑気に地球滅亡のSF作品を生み出している人類の営みは、ちょっとした喜劇にも似ているようにも思います。
また、車いすの物理学者とも呼ばれた博士が、2012年に開催されたロンドン五輪、パラリンピックで、
《好奇心を持ち続けよう》
と送られたエールは、現在開催されている冬季パラリンピックでそのまま紹介されてもいいのではないかと思います。
天国は人間の空想から生み出された産物とおっしゃり、実在する宇宙を探求し続けた博士は、さて、今頃どこにおいででしょうか……
ホーキング博士の御冥福を心よりお祈り申し上げます。