世界の動画ザッピングで、落ちたカメラに興味を持ったペンギンが映った映像を、〝ペンギンの自撮り〟と紹介し、
《これについて専門家は》
と高瀬耕造アナウンサーが言った次の瞬間、画面は次のコーナー、まちかど情報室に切り変わりました。
たぶん、打ち合わせも予告もなかったのでしょう。
「ワタシが専門家?」
とまちかど情報室のアナウンサーは少し驚きながらも、それなりのコメントを発していました。
高瀬耕造アナウンサーの発想は、NHKだけでなく、ワレワレの発想も変えくれます。
何人か集まったときに、いくつかダジャレを連発したあとで、
「はい、次、だれそれさん……」
てなふうに油断している人に振るなんてことはちょいちょいいたしておりましたが、今度、機会を見つけて、
「では、専門家の意見を聞いてみたいと思います。はい、誰それさん」
なんてやってみたいと思います。
もちろん、やるからにはこちらもそれに対応できるようにしておかなければなりません。
「これについて専門家は、はい、どうぞ……」
「え? アタシ? ……ええと……、それはですね……、もっとちゃんとした専門家に聞いてください。はい、もっとちゃんとした専門家の誰それさん……」