教養の有無を感じさせるか否かは、語彙力に比例するのではないかと思います。
特に、褒める場合にそれが表れるように思います。
たとえば、プレゼンテーションがよかったことを伝えるときに、毎度、
「ええプレゼンやったな」
では教養があるとは言えません。
《間然するところがない》
なんて表現を使ってみて、
「それ、どういう意味ですか……」
と問われたら、
「非難するところがまったくない、ということだよ」
たとえば、仕事ぶりを褒めるときに、毎度、
「よくがんばってるな」
では教養があるとは言えません。
《委曲をつくして余蘊がない》
てな表現を使ってみて、
「それ、どういう意味ですか……」
と問われたら、
「細かいところまで行き届いていて無駄がない、ということだよ」
たとえば、会議での発言を称賛するときに、毎度、
「ええこと言うやないか」
では教養があるとは言えません。
《傾聴に値する至言だ》
なんて表現を使ってみて、
「それ、どいう意味ですか……」
と問われたら、
「熱心に聴くべきもっともな言葉、ということだよ」
え?
(それだけの表現を知っているのに、教養があるどころか、胡散臭いブログに見えるのは、なんでやねん……)