遅まきながら、『グレイテスト・ショーマン』(マイケル・グレイシー監督)を鑑賞しました。
逆境にあっても知恵と行動力で人生を切り開いていくことができる、という、アメリカンドリームを、ミュージカル仕立てで見せてくれる、まさにショーでした。
もう一つ、アメリカ映画らしかったのは、社会的に不当な扱いを受けている人々を〈ユニークな人材〉としてスカウト、募集して一つのショーに仕上げていくところで、当初、それを偽物と評して批判的な記事を書いていた批評家が、最後には、
《人類の祝祭》
と表現していたところです。
《多様性を認める》
というお題目は、日本でもよく言われているところですが、それがいまだにアメリカ映画のテーマになっているということは、まだ、アメリカは多様性を認める国にまだなっていないということかと思います。
本家本元のアメリカでそうなら、グローバル社会を目指そうと英語教育に力を入れるばかりの日本で、本当の意味で多様性を認めることなど夢のまた夢のようにも思います。
〈人には多様性を認めろと言いながら、実は自分が多様性を認めていない〉
てなことを、職場の愚痴としてを口にされる方もいらっしゃるなんて話を耳にしておりましたから、なおのこと、この
《人類の祝祭》
が、特に心に残りました。